滝和也

エクスマキナ Ex Machina ー Appleseed Sagaの滝和也のレビュー・感想・評価

3.6
ヒトとは個体差…
心こそヒトそのもの…。

我、思う故に我あり。

故に争いありき…
故に全てを今こそ一つに!

再び、理想都市オリュンポスに
襲い来るサイバーテロ!
世界を破壊する彼らを止められるか、
デュナン&ブリアレイオスらESWAT!

「EXMACHINA Apple seed SAGA」

前作から3年余、ジョン・ウー製作の元、公開されたアップルシードの続編です。日進月歩のCG技術により、迫力を増したアクション巨編となってます。

サイボーグによるEU要人の誘拐事件が発生。事態を鎮圧したESWATだが、デュナンを庇ったブリアレイオスが負傷した。その穴埋めに配属されたのはバイオロイド、テレウス。ブリアレイオスの遺伝子より作成された彼はサイボーグ化する前のブリアレイオスの姿そのままだった。困惑するデュナンを他所に、再び事件は起こる。一連の事件はテロリストに何らかの方法で操られた者たちの犯行だった。世界の人工衛星によるグローバルセキュリティネット計画実施を背景に世界を巻き込むテロが発動する…。

今作も12年前に現代社会を予測するかの如き内容が組み込まれていたのは慧眼ですね。ヴェラブル端末、そうあなたが今見ているスマホです。先日来、ある国の製品が西側社会から危険視されている報道をお聞きではないでしょうか(^^) 正にそれが組み込まれています。

どちらかと言うと、前作がミステリ仕掛けの部分を重視したアクションになっていますが、そこはジョン・ウー製作。そのミステリ部分はすぐに分かるレベルでアクション重視の展開です。

バイクアクション、パワードスーツであるランドメイトによる空中戦や格闘戦がかなり派手に展開され、カット割含めて製作者の意図を組み荒牧監督が仕上げています(笑) なんか見たことあるんですよね。鳩の使い方とか(笑)後半はゾンビものの要素も加わりますが…。

ブリアレイオス≒サイボーグ、テレウス≒バイオロイド、デュナン≒ヒトと言う3つの立場が異なる存在を三角関係や敵味方と見せながら、個体差≒心の動きを見せ、存在証明とは心であることを訴えかけてきています。敵はその個体差つまり心の存在、心を消すことが争いをなくすと言う手法で攻めてきますからね。エヴァですけどね(笑)

とは言え…ブリアレイオスとテレウスの明確な差が後半打ち出されるわけではなく、なし崩し的に怒涛のアクション展開を見せてしまう訳ですが(笑)また今回は政治的なシーンは少なく、わかりやすくなっています。単純明快と言えましょう。それはそれでエンタメに振り切ってますのでまぁいいんでしょう(笑)

メカ登場も一部蛇足があり、デュナンが最後ランドメイトを乗り換えるんですが、意味は…?単純にラストのアクションシーンで見た目を差別化するためだけな気がします(笑)わざわざ乗り換える意味がないし…。そんな所もエンタメに振っている要素かもしれません。

因みにブリアレイオスの声は山ちゃんに変わってました。山ちゃんも渋くて張りがある声なんであってますけどね(^^)

アクションメインで楽しめば、問題ないのかなと思いますよ。原作者も諦めてるみたいだし。あれをそのままやるのは無理でしょうから…。