ダイセロス森本

ファースト・マンのダイセロス森本のレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.4
超、超、超良かった。エキサイティングではないから、ドラマ系で約2時間半って大変だろうなと思っていたけど、そんな心配無用なくらい。

月に降り立った最初の男を描くと聞き、最初は科学的なところを描くのだとばっかり思っていたんだよね、なんかこう、難しいとか失敗とか、研究とか。そういう理系映画だったらしんどいな~と思いながら映画館いったんだけどあれ…?ちがうぞ…。これはヒューマンドラマだ…!壮絶な規模の、前代未聞の地へ踏み出すひとりの男と家族のヒューマンドラマだ!!!ってなって、もうそこからはありがとうありがとうと、ひたすら家族と泣く演技が神過ぎるゴズリンに感謝。笑

地球の描き方が本当に綺麗で、なんか本当に宇宙で撮ったんじゃないかなっていうくらい、そのままの形を見せてくれた。なんだろう、今って4Kとかでやたらに綺麗とか美しいとか繊細とかいってるけど、あれって見ててもあんまり綺麗と感じないって言うか、どうしても嘘っぽく綺麗に見せようとしてる感じがあるんだな。個人的な感覚として。でもこれの宇宙って、どこを見ても本物に近く、超近くした完成体って感じがする。

終わり方が独特…やっぱチャゼル…って感じ。男女の関係を描かせたら一番切なく上手く柔らかくできる天才だなあ~~!

素晴らしかった。音楽の使い方が良すぎる。