ひたすらに暗く、重い。
かの『ララランド』、『セッション』の監督であるデイミアン・チャゼルが描くのだから、と多少の覚悟はしていたが、今回は彼の十八番とする"音楽"が全くと言って良いほど流れないこともあり、いつにも増して重苦しかった。
ただひたすらに海の底を彷徨っているかのような陰鬱さ。
しかし、それだからこそ最後がとてつもなく輝いて、美しい。
長々と淡々と描かれる家族や社会の問題と葛藤は、ラストを盛大に彩るための布石だと感じた。
自分自身がロケットの乗組員になったような、ニールの目線に立てたような気持ちになれたので、是非IMAXでの鑑賞をおすすめする。