MARUKO

ファースト・マンのMARUKOのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.5
なんかすごい喪失感。

決してこの映画を批判するわけではなく、むしろ大絶賛なパーフェクト。
でも、自分が観る月面に残ったのは、どこか途方もない喪失感だった。

死をかなり強調してきた。
ただの死ではなく、犠牲としての死。
彼を観る世間の英雄視とは違う部分を描きたかったのだろう。
成功の裏に失ったものの多さ。

彼の経験を追体験するかのような撮り方。だからこそ含みの多い″一歩″に写った。
それまでの競争と犠牲と進化と。すべてを背負った、重い重い″一歩″。
でも、これだけ?このためだけに?と思ってしまいそうになる″一歩″。
なにも語らない無の月が様々な思いを巡らせる。
たった″一歩″にいろんな意味を込めるようにたくさん引いた平行線を、その足跡“一歩”に集約させる。そんなすごい撮り方をしてたんだと改めて感じた。

素直な感想は、「あれ?どう感じたらいいんだろう」
文字通り宙に浮いたような気持ちでいる。
オスカーに嫌われたのが不思議で仕方ないが、分からなくもないかも。でもなにも撮影賞まで奪わなくてもいいよ。あれ以上どう撮るの?笑。素晴らしかった。

隔離

p.s.チャゼル監督正直にやりたいこと100できましたか!?と問いたくなる。
完璧だけど、だからこそのベタ感。チャゼル監督に期待した、内角変化しすぎでデッドボールボディブロー!的な衝撃はそこまで感じなかった。でも新しいチャゼル監督に出会えた✨かなり渋め。