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ファースト・マンのおんのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.0
アポロ11号

人類史上初の有人飛行月面着陸を成功させたプロジェクトアポロ11の船長ニールアームストロングの伝記映画を「ラ・ラ・ランド」の黄金コンビ デイミアン・チャゼル×ライアン・ゴズリングで映画化。

・感想
賞レースからスルーされまくった上に、アメリカ本国での興行成績も振るわなかったことから多少不安でしたが、そんな不安を吹き飛ばしてくれる素晴らしい作品でした。
チャゼル監督を三作品見てきて、彼のフィルモグラフィに共通するのは、”頂点を目指す人間の狂気”なのかなと感じ始めた。
まだまだ彼の作品は改めて見続けなければいけないなと。
音響が本当に素晴らしいので映画館で見ることを強くお勧めできる作品です。

・印象に残った点
@宇宙戦争の意義
50年を経過した現在では、本人の偉業や、達成したという事実しか残っていませんが、ソヴィエト×アメリカの宇宙戦争の意義やそれに伴う反対を描いていたのは、いい脚本だなと感じました。

@ニール
これだけ周りの人たちや環境に影響がありながら、彼が宇宙を目指し続けた理由は一体何だったのかなというのは一つの疑問。
終盤では痛々しいともとれるような姿の中、それでも月を目指し続けたゴズリングの瞳は強く印象に残りました。

@音響
これが本当に素晴らしかった。
初めて宇宙に飛び出した瞬間、月に降り立った瞬間の”無音”の使い方が非常に効果的でうまかったなと思います。

公開中に是非映画館で見てください。おすすめです。
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