デイミアン・チャゼル監督がライアン・ゴズリングと『ララランド』に続きタッグを組んだ、長編監督作3作目。
ライアン・ゴズリングの演技力が序盤からこれでもかと発揮されていて、ファンには堪らない作品だった。
映像がリアリズムに満ちていて、画面に酔う人続出しそう。良くも悪くも、映画館で観て体験して損のない作品。（DVDや配信で観ると、残念ながら評価下がりそう。）
ニール・アームストロングとアポロ計画を描く今作品、数々のSF作品・宇宙映画でスマートな対応をするNASAや司令部を見慣れているからこそ、頼り甲斐のなさに唖然。
そして傷だらけの特訓、上手くいくか不安すぎるロケット、そりゃ出るだろうの犠牲者にさらに唖然とする。先駆者、道を切り開くことの難しさ、それでも諦めないニールの強さ。
何の予習もナシで観たら何が起きてるのかピンとこない場面もあり、そこは残念かな…（知識不足）
月面着陸の顛末は、歴史上知っていても感動。音楽、無音、どちらも演出が素晴らしい。
ニールを突き動かしていたものは何だったのかを窺わせる月での行動が泣ける。月での表情があまり見えないのがまたいい。
妻役のクレア・フォイも良かった。ラストシーンの切り方が、デイミアン・チャゼルだなあ、という感じ。
