Hondaカット

ファースト・マンのHondaカットのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.9
79点。IMAX2Dにて鑑賞。あくまでも、アームストロングという冷静で面白みのない男の淡々とした伝記映画。それを彼視点中心に描くというアプローチ。月面着陸しても、ヒューストンの管制室や世界中の人々が歓声をあげたりの描写もない。「、、、着いた、、、、」みたいな。

なので、ミッション成功モノとしてはカタルシスがない。段取りや状況が省かれ、確執や困難さや事情なども描かれない。「最初に降りるのを誰にする…話」とか「1202アラートの裏話」とかも省略。わざと盛り上がりを排除して主人公内面のドラマにしている。手持ちカメラでアップばかり。ストイック過ぎて流石に物足りなかった。

その淡々さから浮かび上がるのが時代性というのは面白い。あれだけ、人間の命が危うく、莫大な予算を浪費するプロジェクトを国の威信でやっていたなんて、きっとあの短い時代にしかできない無茶だったんだろう。あんなんで、よく月まで行ったな、、、と薄ら寒くなった。

主人公の感情の静けさを、宇宙の静けさとを対比したような月面でのシーンは、素直に素晴らしかった。

ちなみにIMAXフィルムで撮影したシーンは月面の数分のみ(画角も上下がひろがって広くなる)なので、そこまで必須ではない。しかし全体的な音響効果はレトロかつ最新の響きという新しいことをやってるので、是非劇場で!