ピカル

ファースト・マンのピカルのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
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【なぜ月を目指すのか? その答えの話】

『ファースト・マン』観ました。

あの『セッション』『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督の最新作。アカデミー賞視覚効果賞を受賞したダイナミックな宇宙映画。

それは、最初に月面を歩いた男=ファースト・マンとなったニール・アームストロングの秘話である。

私は知らなかった。

月面着陸という最も困難かつ危険なミッションの全貌を。

私は知らなかった。

人類の進歩のために生まれてしまった多大な犠牲を。

私は知らなかった。

寡黙なひとりの宇宙飛行士ニール・アームストロングが到達した“あの瞬間”の意味を。

映画は私たちに問いかける。

「なぜ月を目指すのか」

鑑賞中、たくさんの映画が頭に浮かんだ。
『アポロ13』『ドリーム』『ゼロ・グラビティ』『インターステラー』.....
私は映画に宇宙を求めてきた。映画といっしょに宇宙を目指してきた。映画といっしょに宇宙を旅した。

なぜだ?

やっと気付いた。

美しいからだ、と。

完全な理論に支えられた宇宙計画、100%などあり得ない世界で挑む人間の生き様、果てしなく広大な異世界を今、目の前に感じる緊張、興奮、昇華.....!!

その先で、襲ってくる安堵。

ああ、ここは美しい時空だ。

人類史上最も美しい足跡が証明してくれた。
ニール・アームストロングが月面に刻んだ一歩。
人類の進歩と、希望と、何万人、いや何億人それぞれの「なぜ月を目指すのか」に対する答えを、それは示していた。

“人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である。”

1969年7月20日。
38万km離れた月でファースト・マンが触れた未知。

私は知っていた。

これは映画館で体験するべき映画だ、と。

『ファースト・マン』に捧ぐ。

今夜は月がきれいだ。