まった

ファースト・マンのまったのネタバレレビュー・内容・結末

ファースト・マン(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ好きな映画だった。
喪失に向き合うことができる人もいれば、できない人もいる。危険域に達した際は瞬時に判断し決断を下すニール・アームストロングだが、対照的に家庭内では無表情で無口で、感情を表に出さない。内省的で、彼自身の「秘密=痛み」に彼すら触ることができていない。そんな彼がカレンの死・同僚の死をいとも容易く乗り越えられる筈もなく、「人間はちっぽけだ」などと考える時に自身の罪悪感と対峙しない筈もない。
超人や宇宙開発そのものではなく、死と日常の景色が地続きであり、ただ一人の人間に対して賛辞が送られていた。
彼らが、高すぎる代償の見返りとして何を得たのかは分からない。でも、そうするしか得られなかったものだったんだろう。
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