特別音響上映で。映画館の音響と映像を体感してこそ楽しめる作品。涙や笑いはないが、私は好きだった。
伝記に基づいて構成されたストーリーは、史実に忠実。教科書で習った月面着陸に至るまでどれだけの犠牲があり、アポロ計画を世間や当事者、その家族がどんな気持ちで見守っていたのか、妙な脚色がない分、真っ直ぐに受け取ることができ面白かった。
観客がたったの3組だったので、無音効果も存分に味わえ、臨場感があった。
ニール・アームストロングは本当に冷静で自分の内面を周りにさらけ出さなかった人だったようだが、多くを語らずして、彼の孤独感や突き動かされる熱い想いを、ライアン・ゴズリングが熱演していた。
新しい道を切り拓くことがどれだけ大変か。それでも諦めず歴史をつくってきたのはどんな人たちか。進路を考え始める高校生ぐらいの若者に是非観て欲しいなぁと思った。