adagiette

ファースト・マンのadagietteのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
5.0
これって ............ 月に帰ったかぐや姫を追いかけて行った話 .....なの?
らららに感動するには歳を取り過ぎていた私ですが、同じ チャゼル&ゴズとは思えないほど、泣けました。

薄幸男を演じたら右に出る者ナシ!のゴズリング。
今回は ”人類にとっては大きな一歩 の アームストロング船長ですから さすがに輝かしいんだろう!と思いきや、皆さんの評を見るとそういうことじゃなさそう ....

治療に苦しむ幼い娘を抱きあやす姿が めちゃめちゃ板についてて そこからもう涙涙、なのだが当のゴズは 娘を看取っても人前では感情を吐き出せない。
苦しみを隠すように仕事にのめり込んでいく。
この仕事がまた 生死の境を進むもので 事故で同僚を失い 自らも命からがらな 経験を重ねる。
こんな責務には「家族の支えが必要」というわけで、同僚家族が寄り集まって職場近くに暮らす。
「家族の支えが必要」?
いや、効率のためでしょう........ 息が詰まるような小さな社会。

薄幸感て 責務・逃れられないタスク・宿命 そういうものの産物なのかなぁ........ 日本で薄幸というと 女性なわけだが ゴズの薄幸の原因は少しばかり色合いが違う?
どうだろう??

さて ついに月に着いたあと。
ゴズは娘の形見を クレーターに葬るシーンがあるが 実のところはわからない。。原作を書いたジェイムス・ハンセンが ニール・アームストロングや彼の妻や肉親へのインタビューを通して ニールは”単独月面行動の11分”の間に 何か大切なものを月に残してきたのではないか?というインスピレーションを得ての場面、らしい。
 https://www.thewrap.com/first-man-neil-armstrong-daughter-karen-bracelet-moon/

かぐや姫を追って ついに月までやってきた First Man だけれど やはり姫には会えなくて 永遠の別れを告げる .....そんな顔に見えてしまった。

いやいや、違う、
そういう話じゃありません、
じゃぁ 何が焦点だったのか?
はっきりしない感じはあるんだけれど
”人生劇場”だなぁ ........
adagiette

adagiette