現実逃避帰国準備

ファースト・マンの現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.0
デイミアン・チャゼル監督の、ミュージシャン映画じゃなく、宇宙飛行士の実話映画。

宇宙ものというよりは、宇宙飛行士の葛藤人生ドラマで、月に行った最初の男、ファーストマン、アームストロングのあまり知られてないプロファイル。

娘の事が月に行く原動力になっていたなんて。

死を覚悟して行く夫と妻の葛藤などよく分かった。映画の中では夫婦に笑顔がほとんどなかったけど、このすぐ後観たドキュメンタリー『Apollo11』の映像では、ニール・アームストロングも、妻のジャネットもにこにこしてる。Apollo11に乗り込むシーンでも、映画ではムッとしてるけど、実際のアームストロングは、にこにこ愛想振りまいてるし、声のトーンも明るい。

税金を宇宙開発に使う事に反対する運動などの時代背景の逆風が強調されてたけど、実際は、民衆の期待、月面着陸成功して帰ってくると、民衆の大声援やパレードがあった事実があまり入ってない為、Apollo11の実話の偏ったイメージを与えてる。日本のニュースや新聞が出てたのが良かった。

この映画は、ドキュメンタリー『Apollo11』とセットで観るといいかも。

どちらにしても、NASAの失敗に失敗を重ね、犠牲の上でのアポロ11の成功は心からは喜べない。でも人間の探求心はこれからも続くんだなあという感想。

奥さん役の役者、大竹しのぶさんに見えて仕方なかった。

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