旅するランナー

嘘はフィクサーのはじまりの旅するランナーのレビュー・感想・評価

嘘はフィクサーのはじまり(2016年製作の映画)
3.2
【靴から出たまこと】

高級ブランド皮靴のプレゼントが生み出す、米国仲介人とイスラエル首相との、不思議であやふやなコネクション。
ユダヤ人ネットワークが垣間見れて、なかなか面白いです。

お互い友人だと思っているのか、勝手に政治家の友人と思っているだけなのか、都合よく政治家に使われるだけでヤバくなったら切られるのか...
森友・加計学園問題も、こんな感じなのかなぁ...

がっつり大物ぶりを感じるリオル・アシュケナージ(「運命は踊る」のお父さん)首相と、やっぱり小物っぽいスティーブ・ブシェーミ牧師が、存在感あり。
その一方で、つかみどころがない主人公を演じるリチャード・ギアにとっては、今まで演じたことがないような役柄で、新たな魅力を発見できます。
と言うのは嘘で、正直な話、主人公にあまり魅力を感じないです。
それが、ギアのせいなのか、キャラのせいなのか、よく分かりません。
誰か別の役者がやっていたら、もっと面白い作品になっていたのか、そうでもないのか、どうなんだろう...
どうも隔靴掻痒な感想になってしまいました。