停滞

恋とさよならとハワイの停滞のレビュー・感想・評価

恋とさよならとハワイ(2017年製作の映画)
4.7
何気無い恋の一コマであるように見えて決断を迫られる転換点にどしんと腰を下ろすように停滞しそのスリリングさを丁寧にぶつけてくる映画だと思った、端的に言って傑作、シンプルに面白いし。リンコの顔が良い、あるいはリンコの顔の撮り方がぶち決まってる。
気持ちが受け取られているかは定かでないが飛んでぶつかるような言葉たち
歩く、階段をのぼる、3人で踊るフラダンス、微妙な比喩たち、歩くという行為による語り、最後まで急がない描写、最高ぐらいしか言葉が出ない。

メッセージアプリが使われそうだがメールを使うことで相手の言葉から独立して一人称的視点が強調されている。それにしてもリンコはとても俳優に向いていると感じる。一つ微妙なのは一つの転換点を匂わせる発表後に話しかけてくる男の喋り方の不自然さ。最初はアフレコで始めたけど同時録音に変えたのかな。トレイラーで面白そうだと思ったけどやっぱり面白かったのでした。
停滞

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