セザンヌが長きを共にした小説家エミール・ゾラとの関係や周辺を取り巻く人々の姿が美しい環境をバックに描かれている
他の画家や彫刻家の生涯を描いた映画とは異なり、友人でありよき理解者であったゾラとの関係に重きを置いている
セザンヌらしいのは、美しい自然を背景にひとびとが交流する姿をひとつの画として描く様子や、自然そのものを描いている姿が多いところで、ひとりの人物を被写体として捉えているシーンはあまりでてこなかった
画家とは常に孤独に生きるものなのだろうな、と思わせるラストはなんとも切ない終わり方でした
セザンヌの絵は一般的にもよく知られるものが多いので没後110年記念作であるこの映画はそれなりにオススメしやすい作品のような気がしました