ごてふ

ブリムストーンのごてふのレビュー・感想・評価

ブリムストーン(2016年製作の映画)
3.8
新宿武蔵野館にて。英仏独蘭瑞比の欧州6か国合作のウエスタン(?)は全国4館の興行規模だが中高年の男性単身者中心に20名前後と閑散。全く予備知識なく観てびっくり仰天。カテゴライズは困難であるが、極めて挑戦的な意欲作であることは間違いない。フェミニスト、動物愛護者、幼児虐待がダメな方々は回避が無難。たっぷり不快な気分にさせられる。だがしかし、2時間半の長尺にも拘わらず、本作には息をつめて見続けさせる語り口の巧妙さと不気味なパワーが漲っている。タイトルの直訳は硫黄だが≪fire and brimstone≫で「地獄の業火」という意味もあるらしい。いつの間にすっかりオトナの女性になったヒロイン(ダコタ・ファニング)の受難年代記。お屠蘇気分がぶっ飛ぶ快作だと思ふ。
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