コマミー

ブリムストーンのコマミーのレビュー・感想・評価

ブリムストーン(2016年製作の映画)
4.0
[宗教という悪]

劇場で観ようと思いましたが、チャンスを見失い、見逃したので、今観賞。
エルちゃんが活躍する中、姉のダコタの主演する作品が下火に見える中、どんでもない作品が日本に舞い降りてきた。

そんな中身は、なんとも際どいもので、いわゆる「宗教」の考え方の中にある「悪」を描いたものだった。女への扱いに対しても、神に対する汚れと言うばりに、暴力、罵声が飛び交う。本当に、観客から見たら、すごい胸糞悪い内容になっているが、反対に「女の強さ」みたいなのを描いた作品にも見えた。

どんな扱いを受けたとしても、這い上がる力を見せる。その先が理不尽な結果になろうとも。そんなメッセージが込められていた。
そして神に仕えるもの、つまり神父がとてつもなく不気味でサイコキネシス。彼のやってる事が、まさに「悪の根底」に入り、神の名を使って身勝手に使っている、[宗教界の現実]を描いているような気がしてならなかった。

そして、自分の中にもその、ガイ・ピアース演じる神父の中にある[心からの汚れ]というものが、自分の中にも潜んでいるのかと、恐怖を感じた。

女は[身体]を、神父は[暴と汚れ]を捧げます・・・。
コマミー

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