長男「知ってる? “笑い“ ってもともと “威嚇“ なんだよ」
(出たっ!どっから仕入れたか分からない豆知識!!でも驚いておこう)
私「そうなのーーー!?」
例えば、人通りの無い静かな夜の住宅街で、一人、家路を急いでいるとしましょう。そこに一人の男がこっちに向かって歩いてくる状況を想像してみてください。この場合、だんだん近づいてくるにつれ見えてくるその人の表情によって恐怖度が変わってくるのです。
■無表情の場合😐
まあ、普通ですよね。よくあることです。怖くはありません。私の場合、夜道でイヤホンしながら少し大きめの声で歌いながら歩いている人を後ろから追い越すと、必ずと言っていいほど歌が止むんです。それまでゴキゲンに歌っていた人が、私に追い越されたとたん、ピタリと歌うのを止めてしまう。何度も経験したので間違いありません。私には「足早に追い越した人が歌えなくなる能力」みたいのが有るのかもしれませんし、無いのかもしれません。
■すっごく怒ってる顔の場合👹
もうね、なまはげ。なまはげが歩いてくる感じ。下手したら包丁を持っている可能性もありますし、絶対に近寄ってはいせません。「自分は悪い子ではない」という自信があったとしても逃げた方が無難です。
■めちゃくちゃ笑顔の場合🤣
にっこにこです。でも声が出ていない。顔だけが笑っている。すごく静かにめっちゃ笑ってる。危険です。こういう人が一番危険です。これはもうダントツで嫌ですね。でも思い出し笑いなら許してあげましょう。だってほら、そういう時ってありますよね。
『笑ふ男』
この作品は『レ・ミゼラブル』などで知られる小説家ヴィクトル・ユーゴーが1869年に執筆した『L’Homme qui rit(笑う男)』を原作としているんだそうな。なんでも『ジョーカー』の元ネタになった作品なんだとか。
その『ジョーカー』はまだ観てません。だってどんよりと落ち込んじゃう気がして。でもこの映画なら笑えますよねきっと。なにせ『笑う男』ですから。「笑い袋」ってあるじゃないですか。あれ聞いてると、ついつい笑っちゃいますよね。きっとあれと同じ原理なんじゃないかなって。
違った
ぜんぜん笑えなかった
むしろ心揺さぶる物語でした
サイレントですね。イギリスの王ジョージ2世の悪の黒幕感がすごい。「鉄の処女」は、アイアン・メイデンじゃなくてアイアン・レディなんですね。この拷問器具、使うところを初めて見ました。観音開きにした鉄の処女に真ん中から罪人を押し込んで、両側から筋肉ムキムキの男たちが全力で閉じるんですね。へえ。こうやるんだ。すげえ。
コンプラチコ
その所業は悪魔の所業
とんでもない悪の組織が登場します。非道すぎる。その犠牲者こそが、運命の子グウィンプレインなんです。いたたまれないほどの絶望の置いてけぼり、吹雪舞う屍の中から拾いあげた一人の赤子、運命の歯車は静かに回りだすのです。
ここで登場する犬の名前が「ホモ」
なんという衝撃
ちょっと狼狽えました
そして、グウィンプレインの運命にどこまでもつきまとう宮廷道化師バーキルフェドロ。この不快な男の存在こそが、この物語の闇そのものなのですが、こういう登場人物がいてこそ光が眩しく見えてしまう。物語の陰影って大事ですよね。
口元は笑っていても、その目には哀しみを宿している。それが分かる。伝わってくる。笑い男グウィンプレインを演じるコンラート・ファイトの演技が素晴らしいですね。歯茎ごと歯が乾くんじゃないかってぐらいの笑顔。その顔のせいで嗤われてきたであろう人生の深い闇が伝わってきます。
そしてデアというヒロイン。彼女の台詞がまた心に響きます。その一言一句に泣かされてしまいます。
(;Д;)
ああ、愛と悲劇の運命の匂いしかしない。結末がどうなるのか予想できませんでした。
グウィンプレインの演説が熱かった。
「女王が僕を…」
このくだり、この台詞が持つ力強さ。なんというか無性に熱くなりました。このシーンが強烈に突き刺さります。
そしてホモ!!!これほどまでにホモが活躍する映画はあまり記憶にない。
語弊がありました。
犬です。犬が大活躍します。
頑張れ~!!
頑張れ~!!ホモ~!!!
気づけば声に出して応援してましたね。ラストの活劇には思わず力が入りました。この映画は愛の物語でした。実にいい映画だったなあ😁