経年変化

笑う男の経年変化のレビュー・感想・評価

笑う男(1928年製作の映画)
4.4
サム・フリークス案件の極北。これは虐げられる者たちの敗北ではなくささやかな勝利である。
見事と言う他ない伴奏音楽と物語の調和、コンラート・ファイトの上下で分断された表情が持つ吸引力、そんな彼の高らかなアイデンティティ奪取宣言を転換点として突如増す運動量。自分が無声映画に求めるものが何もかも凝縮されていて終わった瞬間思わず拍手しそうになってしまった

素晴らしきサイレント映画Ⅱ@ヴェーラ