おもしろーい。トランプ時代を射抜く批評性も備えたとてもスマートなカルチャーギャップコメディなんだけれど、とにかく「かわいい」映画だと思った。
ヒロインのゾーイ・カザンはもちろん可愛いし、お母さん役のホリーハンターも「クールなセクシー」wで可愛い。そして言っちゃえば、主人公クメイルもそのパキスタンファミリーもコメディアン仲間達もみーんな、この映画全体がかわいいんだよなぁ。
それはもちろん造形的な「かわいい」じゃなくて、概念的なかわいさ。はてさてかわいいってそもそもなんなんだろ？と自問自答してしまうんですが、この場合、要はとびきりのユーモアと愛嬌の事。
このかわいい物語自体が主演のクメイルと脚本のエミリーの「実話」であるという事に、アメリカという国延いてはこの世界はまだまだ捨てたもんじゃないなと思ったりしたり。偏見や狭量な思想を飛び越える最後の鍵は此処にある。かわいいは正義、ってホントだな。
素敵なシーンがたくさんあるのだけれど、エイミー絡みを除くと、やっぱりマックのドライブスルーのシーンかなぁwブチ切れた後、申し訳なくなって蹴り倒したゴミ箱を必死に戻すクメイルw爆笑シーンだけれど、いろいろ示唆的にも思える。
たくさん笑いに笑って、観た後はこの世界が少し変わって見えてくる。コメディはこうでなきゃ。
