きゃん

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめのきゃんのレビュー・感想・評価

3.5
それぞれ異なる文化をもったカップルが、結婚に向けて数々の障害を乗り越えていく様を愛と笑いを交えて描いた作品。コメディアンのクメイル・ナンジアニが自身に起きた出来事を脚本にし、自ら主人公を演じている。

パキスタンで生まれシカゴに移住したコメディアンのクメイルは、アメリカ人大学院生のエミリーと交際中。ところが、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に言われるまま、見合いをしていたことがエミリーにバレて、ふたりは破局を迎えてしまう。その数日後、エミリーが原因不明の病で昏睡状態に陥ってしまう…

主人公がコメディアンということもあって、悲しみや怒りが爆発するシーンでも笑いに包まれていた。難病ものなんだけど重くなりすぎず泣きながら笑える。クメイルのやるせなさが溢れ出すシーンは笑えるシーンだけど辛いという複雑な気持ちにさせられた。クメイルの実直さとエミリーの明るさが良い。ラストのシーンは温かすぎて微笑ましかった。

エミリーの両親との交流が良かった。最初は冷たく突き放されながらも、一緒に困難を乗り越えることで絆をを深めていく様子がベタだけど良かった。魅力的な両親。クメイルの両親もクメイルの芸人仲間も良いキャラしててみんな温かかった。
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