パキスタン、アメリカの異文化間の恋愛模様が面白く描かれていた。そこに恋人の難病という困難が生じて話がより深みを増していった。
印象に残ったのはエミリーの母ベスが、クメイルに対して差別的な野次を飛ばした観客にブチ切れた場面だ。
クメイルが娘を傷付けたことは許せないが、その一方でクメイルをひとりの人間として尊重しているからこそ彼に対しての差別や偏見は見過ごせない。人を責める気持ちと庇う気持ちが共存している。そんなベスの行動や姿勢に驚きと共感を感じた。
アメリカでは予想外に大ヒットしたそうだがそれだけ日本で思っている以上に身近で共感を呼ぶ話なのだろうなと思った。