このレビューはネタバレを含みます
amazon studiosのオープニングアニメーションすげえな。ロゴを表示させるためだけにと思うと、すごい。
ユーモアのある自己紹介から始まる、あっアメリカだ!と思う、アメリカの好きなとこってこういうとこかもしれない、なんて。
主人公がパキスタン人のスタンダップコメディアン、いいな。ウーバーの運転手でもある。けっこう裕福な実家。ユニーク。
男だって見合い恋愛が嫌な場合もあるんだ、という意味で新鮮かな。でもやっぱり男性だからか、強者だよな、余裕がある…同じやり方で女の子引っ掛けて、遊んで、なあ…親の言いなりでもあれだけ気楽にいられる、甘えんな馬鹿やろと思わないでもない、『裸足の季節』が強烈かつ痛切だったから…女の子たちに時間を無駄にさせた罪、もうちょっとキツい描写でも良い、ちゃんと伝わったのか
ゾーイ・カザンぢから、唯一無二になりつつある気がする…屈託のなさ、汚い泣き顔、ハ!?と男の子に反論して現実を突きつける女の子、永遠にこんな感じの女の子役やってこんな感じの恋愛映画に出続けてほしい、だってきっとかわいいおばあちゃんになるよな、ゾーイ・カザン…
Xファイルの着メロ気になるな…あとスマホのピロリン、って音もすっかり定着したよな…
酔っ払いをやりこめるお母さん最高だったな。トースト!
彼女の両親がとにかく素敵すぎて
ただ、期待したほど新鮮味を感じなかったかな。ムスリムと白人女性、パキスタン人とアメリカ人女性の恋、半自伝的作品、ユニークではあるけれど。敬虔じゃないイスラム教徒もいる、っていう当たり前を語りつつ、アメリカよ、既にアメリカナイズされた人間を受け入れてくれという話で、既存のルールへのパンチとしては物足りなかったような。
ルールは関係ない、俺もお前も人間だろ、と極度にマニュアル化されたハンバーガーショップにブチ切れるあたりは、気が利いてたけど。
でもまあ、ロマコメの中でも難病モノというジャンルに対しての一撃ではあったかもしれない、難病の女の子の存在が男の子の成長のキッカケになる、しかし女の子は死んだりしないし、自立しているし、お前の成長なんて知ったこっちゃない、女の子はお前の成長の道具ではない、
家族に勘当されたけれど家族を捨てないと宣言、良かった。ちょっとだけ絆された女の子、既にニューヨークに向かうことにした男の子、ちょっとしたすれ違い、タイミングの合わなさ、効いてた、これがあるだけで違うな
そして再会、結婚、茶目っ気のあるエンドロール、良かった、愛せた。好ましい映画。両親が良かったな。