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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめのbarneyのレビュー・感想・評価

4.5
実は前回のアカデミー賞でも脚本賞にノミネートされていて、予告編は結構見た人が多いんじゃないでしょうか。
ゲオではレンタル出てなかったんですけどamazonプライムで鑑賞できました。

笑っていいのかダメなのか、絶妙な不謹慎ジョークが最高!結構笑いました。
主人公がスタンダップコメディアンということで、映画そのものにもアメリカのコメディアンが考えた笑い的なものが多かったです。

ユダヤ系の人がアメリカ最大の富裕層なのは有名だと思いますが、いまやインド系、パキスタン系もかなり裕福なそうで、今作での主人公の親も医者家族です。(パキ)
なのに息子である主人公はタクシー運転手(ウーバー)に甘んじていて、挙句の果てには自分のナショナリティーで笑いを取るコメディアンを目指している。
宗教観からくる勤勉さで米国内でも富裕層の地位を築いてきたイスラム民ですが移民してきたときは当然貧乏だったわけで、今作の主人公は逆行しているのです。
それどころかアメリカ人と恋愛なんて口が裂けても両親には言えない彼の葛藤があるわけです。
予備知識として少し調べておくと目線が少し変わってより良い鑑賞体験になるかもしれません。

今年ベスト10に入れたいくらい大好きでした。
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