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一礼して、キスのmaiのレビュー・感想・評価

一礼して、キス(2017年製作の映画)
2.3
池田エライザがひたすらに可愛い。

映画全体は変にキャピキャピすることもなく、突拍子も無い展開(例えば三神くんの親友ゆきくんが死んじゃうとか)もなくってストーリーの展開的にはすっきりとまとまってるように思いました。
ただ、三神くん…狂ってるくらい杏のことが好きというよりも、、、もうサイコパスに近かったです。笑
めちゃくちゃ好きなのは分かるのですが、いかんせんよく分からない理由で突き放したり…急に理性取り戻したり…好きと伝えられたことに対して大きな感情の変化もなさそうに「嬉しい」と言ったり…何考えてるのか分からなさすぎて、サイコパス寄りになってしまってるのが個人的に残念でした。そして、最後はあんなに頑なだったのにすんなりと収まりますし…。

キスシーンとかはザ・恋愛映画!という展開でいいのですが、本当それが一番の盛り上がるシーンで、後はよく分からない三神くんにひたすら杏が答えていくという映画です。
まぁ杏が三神くんのどこに惹かれたのかは若干謎ですが…あんだけ言い寄られて、なのに勝手に突き放されたりとかされたら嫌でも気になってきちゃいますよね。普段は三神くん、良い人ですし。

池田エライザと三神くん役の人にはあと少しだけ演技を磨いて欲しいのですが、それ以上に周りの登場人物たちの魅力の薄さは異常です。
三神くんのライバルなのかな〜と思っても、あまりにも言動に動きがなく…友人や先輩も取り敢えずいるだけで、ストーリー自体にはさして深くは関わってこないので、モブ化しちゃってます。そこが凄く勿体ないなと思いました。唯一生きていた登場人物といえば、杏の親友の女の子とゆきくんくらいじゃないでしょうか。先輩も絡んではくるけど、なんだかよく分からない立ち位置ですし。いきなりキスはよく分からない。笑

全体的に、登場人物たちの感情が伝わりにくい場面が多くて、恋愛映画にとって大切な「共感」の部分が薄いような気がしました。けど、映画としては凄くまとまってるし、魅力的なシーンは結構あったように思います。
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