どうせ伏線っぽいものを本気で全回収はしないままどこかでブチッと終わらせるんでしょ、と後半途中で覚悟した。物語が弱くても、ブチッをやると余韻が立派っぽく残るもんね。
難しく考えすぎちゃったみたいな共同脚本の清原さんと加藤さんに言いたいんだけど、世界は案外シンプルなんだよ。メンヘラ素材を小器用にいじくるよりも、「人間って何のために生きるんだろ」を徹底的に自問しつづけた方が、普遍的価値を今後生み出せるようになるはず。
非凡さは、とりあえずこんなところに。
①前半数カ所ちりばめられた短詩
②フェリーのシーンの緊迫感(が心地よかった。決め手は音響)。
あと、誕生パーティーのやけにマズそなスパゲティー・枝豆。狙ってそうしたのなら高センス。
素人の範疇内の役者さんたちは、まあ頑張った方だと思う。大人&子供の2チーム(桐子&セリ vs さな&透子)のロールプレイをやりきった。