Ayakashd

マッドバウンド 哀しき友情のAyakashdのレビュー・感想・評価

3.9
新年一本めにこれを選んでしまった…辛すぎる。ナチを倒した後にKKKにあんなことをされるなんて。戦争に行かなかった、偉そうな南部の白人農場主たち。あんな憎悪はどこから湧いてくるんだろう。恐ろしくて寝付けない。
暗く色の抑制されたルックが、戦後の退廃と、南部の田舎臭さを濃密に匂わせる、美しい映画だった。けど…憎しみ。恐れ。悲しみ…なかなか観るのに覚悟のいる映画だったのに、年を跨いで見てしまったよ。

Garret Hedlundは美味しい役だな。魅力的で、公正で、傷ついた男。蠱惑的だった。
しかし特筆すべきは、ブレイキングバッド のマイクで不動の人気を誇るジョナサン・バンクスがあそこまでhatefulな役になれること…まじで憎しみでマイクのこと全部忘れたわ!!!無理だ…でもジョナサン・バンクスのことは結果好き。
キャリー・マリガンとジェイソン・クラークは相変わらずの説得力。「言いようのない重い疲れ」って、ああいうふうに表現するのか。と思った。
メアリーJブライジはオスカーあるかしら。いやほんとすごいよね。彼女のやる役はなんでも結構好きだ。アンブレラアカデミーも良かったし。
一番不幸だったのは、きっとあの憎らしいとーちゃんで、その次にジェイソン・クラークだ。と思って少しでも安らいで眠ろう。しんど…
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