rage30

シドニー・ホールの失踪のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

シドニー・ホールの失踪(2017年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

失踪した天才小説家の話。

本作の特徴としては、3つの時間軸がシャッフルして描かれる事が挙げられるでしょう。
主人公が高校生の時代、小説家の時代、失踪後の時代と、3つの時代が平行して描かれるわけですが、この構成によって、「主人公はどうして失踪したのか?」「学生時代の不良や恋人はどうなった?」という謎が生まれ、それが物語の推進力になっていきます。

確かにそれぞれの謎は引かれるものがあったのですが、結果的にどれも主人公のミスが引き金になっている感じで、自己責任じゃん…と思ってしまいました。
不良の自殺は主人公がビデオテープを回収しなかったからだし、恋人の死も主人公の浮気がなければ、事故を防げたかもしれない。
まぁ、著書の読者が自殺してしまったのは気の毒でしたが、そもそもクラスメイトの死を小説の題材として利用するのも如何なものかと思うんですよね。

まぁ、そうした罪悪感の積み重ねが失踪へと繋がったのかもしれませんが、個人的にはあまり同情も共感も出来なくて、イマイチ刺さらない作品だったなと。
エル・ファニングやカイル・チャンドラーなど、キャストは意外と豪華で良かったのですが…。
rage30

rage30