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シドニー・ホールの失踪のrollinのレビュー・感想・評価

シドニー・ホールの失踪(2017年製作の映画)
4.2
そりゃ失踪するわっ!!

『郊外の悲劇』という小説によって若くして大ベストセラー作家になるものの、突然失踪してしまったシドニー・ホールという男の人生を解き明かす2時間。おもろい!!

キャスト陣の適材適所ぶり。そしてテンプレ感想やけど良質な小説を読んだような、名作海外TVドラマの1シーズンを見終えたような満腹感。

特別斬新な題材や物語ではないけれど、巧妙な時間軸のいじり方、各時代にそれぞれ解き明かされるべき謎を配置することによって、ミステリーとしての求心力が決して途切れない恐るべき仕様。いくらでも出来たはずやけどベタな感動ドラマにしない姿勢がとても良かった。(エル・ファニングが向かいの家に住んでるというファンタジー要素もあり。)

カイル・チャンドラーの安心感、エル・ファニングの妖精感は言わずもがな、3つの年代を演じ分けたローガン・ラーマンが達者すぎる。ミシェル・モナハン演じる毒母っぷりも新鮮。

本当の悪人たちがのうのうと生き続け、真摯に生きようとする者たちが傷ついていく‥なんて甘っちょろいこと言っんじゃねぇよ!大好きだよ!!
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