日本では劇場公開されなかったようで……
勿体ない!
サスペンスと紹介されているけれど
鑑賞後は良質な文学作品を読んだかのような
切ない余韻に浸る
突出した文章の才能を持つシドニー・ホールは
高校時代の或る出来事を書いた小説が
ベストセラーとなり
ピューリツァー賞候補にまでなる
しかし
その小説の持つ強い影響力により
作品を読み共感した若者が自殺をする
シドニーの
学生時代
作家時代
現在の…3つの時間を交互に交互に見せられるが
混乱も無くグイグイと引き込まれる
「人生は一瞬の出来事で変わってしまう」
眩しいほど輝く「喜び」の一瞬も有れば
取り返しのつかない「後悔」の一瞬も有る
抗う事の出来なかった後悔も有れば
自分で招いた後悔も有る
それでも確かに
光り輝く一瞬も有った筈なのに
メロディ(エル・ファニング)のまばゆい笑顔が
鑑賞後も胸に残り 泣きそうになる
良作だった
*10/19 DVD鑑賞