TIFF
文句なしの傑作。
綿矢りささんが「原作が削られる作品が多い中、私のは増えてかえってきた」と言っていたらしいけど、本当にその通りだと思った。
とりあえず年の瀬にカップルに囲まれてでも、もう一度観に行く。
[2018/01/15]
1人ではなく2人で生きようという最高の映画。
いつか、最高の二が出来た時に、最高の二になれた時に、その人と観たい。
イチのパート、最高級に痛くてきつくて、でもここで帰るわけにいかねえってなる気持ちとかもすごいわかる。
[2018/02/14]
序盤の1と2の伏線(というより匂わせ?)とか技術的なことも気づいたけど、何回見ても終盤は気持ちが爆発して何にも気づけなくなる。
てか、多分だけどこれクルミちゃん割と意地悪だな。多分、出木杉とも付き合ってないし。
最後の一言はやはりヨシカも観客のイチではない、という気づき。
[2018/02/15]
中盤のミュージカルで特に表出するがこの映画には、そこにいるヨシカと、そこ以外の場所に飛んでいるヨシカ(夢遊しているヨシカ)、というのがあって、あの部屋自体がヨシカという存在(実像のヨシカと夢遊するヨシカ)のふたつを孕んでいる。
何度かはさまれるが、部屋のシーンをジャンプカットのように撮影しているのもそのことを暗示している。
とするならば、最後のシーンのあの一言は、我々観客にでも原作通りのイチにでもなく、その部屋に未だに漂う過去に夢遊する自分に向けて放った言葉なのだ。