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勝手にふるえてろのlpのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
3.5
第30回東京国際映画祭にて鑑賞。コンペ部門に出品された日本映画。

「ラブコメ」と思っていたので、最初は主人公を筆頭に共感出来ない登場人物達に戸惑う。ただ、途中で今作が「ラブコメ」ではなく、「人と交わることに不得手な主人公が、自分の想いや周囲の人にどう折り合いを付けるか」を描くドラマと分かり、そこからは一気に引き込まれた。

主演の松岡茉優が抜群に素晴らしい。行動・言動は全肯定出来ない主人公だったけど、それでも何処か魅力的に映るのは、松岡茉優の演技によるところが大きい。特にコメディエンヌとしての才能に驚かされた!惜しむらくは、松岡茉優の演技だけで推せそうなシーンにも、効果音が足されていたこと。少し演出が過剰に感じられた。

周囲と馴染めない主人公へ希望を用意する今作の方向性は好きだったけど、「単に松岡茉優が可愛いから救われてるのでは?」という冷静な突っ込みも思い浮かび、大絶賛には今一歩いかない状態。ただ、今作が東京国際映画祭のコンペに出品されたことは大いに納得。

観客賞を受賞したことにも納得だけど、願わくば審査員から与えられる賞も何か1つ欲しかった!国際映画祭とは言え、日本人の観客が圧倒的に多い東京国際映画祭。日本映画が観客賞のみを獲得では、少し物足りなく思う。