ひらが

勝手にふるえてろのひらがのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.0
屈折した自分と正直な自分、妄想と現実が交錯しながら進む展開が実に面白かった。
この非リア充として生きてきた彼女の姿や生き方が現代の若者に沿って作り込まれていて笑けてくる。
理想を追い求めがらも自分の現状を嫌になる程に理解していて、それがまたいき過ぎていて苦しくて。
一風変わった物に興味を持ち、タモリ倶楽部を愛し、自分も周りの人間もを蔑む。
同窓会でラインの交換に持ち込むシーンでは、二の用いた方法を見事にトレースするという。
まぁ憎たらしくもある筈なのにどこか憎めない可愛さもあって松岡茉優は素晴らしかった。
そんな彼女が歌い出して現実の姿が露わになっていくシーンに震えた。
確かにあんな風に街の人達に自由に話しかけて世間話でも出来るもんなら楽しいだろうし無敵に思えてくるわなと。
リアルで痛快で心に刺さるものがあった。
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