あざらしのしっぽ

勝手にふるえてろのあざらしのしっぽのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

綿谷りさの描く女性像にはまり、
小説を一気読みしていた最中の映画化。

公開を楽しみに待っていました。


前半は所々笑いもありながら、
ストーリーが展開。
松岡未優の表情や歌など
可愛さも見どころなのですが

原作ファンとしては、
やはり終盤のこじらせ女子の畳み掛けが
たまりませんでした...!

10年想い続けていた相手イチが
自分の名前を覚えて
いなかったことをきっかけに
どんどんと自分の闇に堕ちていきます。

今まで見向きもしなかった二に
都合よく頼ってみたり、

同僚くるみに処女であることをばらされ
見下されていたと思い込んだり、

勢いで会社を休んだものの
SNSでかまってアピールをしたり
携帯を何度もみたり、

こういう女子特有の
何とも言えない弱さや
情緒不安定な感じって
小説でも映像でも表現するのが難しいし、
中々スポットが当てられなかった
部分だと思います。

孤独を感じたり、
世界が敵ばかりだと思えること
私もあったなあ。

最後の二の、
好きだからといって
全てをむき出しにして
なだれかかるのは間違っている
というセリフ、
昔の自分に聞かせたいです。笑