ノラネコの呑んで観るシネマ

勝手にふるえてろのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.7
妄想こじらせ系のメンタルを、ここまでリアルに描いちゃうとか。
まるで若い頃の自分を観てる様でツライ( ;´Д`)
厨二で好きになった相手がイチ(1)で、10年後の現在コクられた相手が二(2)。
あくまでも本命はイチなんだが、実は10年間妄想を募らせてただけという。
主人公の人物像を浮き立たせる、ある秀逸なロジックが仕込まれていて、全編がイタタな心象として機能する。
この辺りは実に映画的で、原作でどの様に表現されているのか気になる。
妄想でなくリアルな恋が始まる時、主人公は否が応でも現実と向き合わねばならない。
脳内の虚構を通して見てた世界とは違って、現実は切なくて、悲しくて。
そんな自分までもが嫌になってしまう。
それでも永遠に妄想の世界には住めないんだな。
意外にも単独初主演だという松岡茉優がやっぱり良いわ。
救いはあるので、リア充な人はクリスマスに観ても耐えられる。
ブログ記事:
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