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勝手にふるえてろのyunikongのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
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こちらも妙に評価が高かったので。
自意識過剰の妄想系ド痛こじらせ女子(26歳処女)がほとんど話したことのない初恋の同級生の「イチ」を思い続けて10年。そんな中、まったくタイプではない会社の同僚「二」から「付き合ってくれ」と人生初の告白を受ける……なんて予告観ただけだと「ハイハイ20代女子と松岡茉優目当てのおじさん対象ね〜」とスルー案件だったけど、これがなかなか年代、シチュエーションは違えど人生行き詰まり、過去に囚われてる人や現実と向き合えず逃避し続けてる人間にはザクザク刺さる系映画でした(私がやたら映画ばっか観てるのも現実逃避故だからな)。
主人公のヨシカは「自分なんか」と自虐しながら実は周りの人間を見下しており、こじらせ過ぎ故卑屈になり、周囲に溶け込めず好意を持って近づいて来る人間も拒否してしまう。これがハッピーエンドでなければ「ゴーストワールド」エンドなんだけど救ってくれる相手が居るからな〜現実はこうはいかないよな〜とは思うもバッドエンドだったら鬱映画過ぎてここまで評判にはならなかったろう。あとはなんといっても松岡茉優と渡辺大知の良さ。惚れた方がバカになる感じうますぎ。
映像の演出もなかなか見事で、中盤のミュージカル風「現実」の見せ方にはびっくりした。あと二との卓球シーンも素晴らしかった。
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