そい

勝手にふるえてろのそいのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
5.0
2018年1本目

今まで見た自分が見てきた映画の中でトップ3に入るぐらいよかった

ストーリー、演出ともに最高すぎた

宣伝も含めて全部が伏線だったのかなと思うほど、全然ラブコメではないのが逆に面白い、笑えるとこはめっちゃ笑えるし、展開もめちゃくちゃ早いけど確実にただのラブコメではない

序盤から中盤までフィクション全開からの現実への引き戻しのところでのミュージカル風の演出。現実と虚構ごっちゃ混ぜのカオス感が、めっちゃ面白くてふるえるほど感動した

常に現実と非現実を無限ループしてて、カメラの使い方とかもあえて変えてたりして現実とフィクションのメリハリが刺激的

松岡茉優の演技だけでも星5あげたいところなんですが、1つの映画のはずなのに何本も違う映画を観ているような感覚に陥ってそれぞれの場面に色んなメッセージ性がある気がする

個人的には星10ぐらいあげたいし、あと5回ぐらい見て色々考察したい

現実と向き合う、現実をぶっこわす、現実から逃げる、何者にもなれない辛さなどもろもろ色んなパートそれぞれに意味不明な部分とか多くて1回見ただけじゃ物足りない

タイトルそのものが綿矢りさの言いたいメッセージだったのかと途中で思ったけどラストにかけて結局よくわからなくなって良い意味で綿矢りさがわからない

原作も読んでみたい

主人公の狂ってる感に最高にゾクゾクするし、松岡茉優がさらに好きになる

北村匠海君は膵臓の時の感じと似すぎてて、演技もうまいし顔も良いと思うから色んな役に挑戦して欲しい

兎にも角にもめっちゃ面白かったので是非観た方が良いと思います
そい

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