あけましておめでとうございます。
年明け最初の映画館は、『勝手にふるえてろ』。
プライドが高いけど、卑屈。
短気なのに、臆病。
繊細で無神経。
そんな始末におえない拗らせ女を、松岡茉優ちゃんが見事に演じていました。
華やかな集団に怯え、被害妄想を爆発させながら、防御線を張り巡らし生きる姿に共感と応援をし、コミカルな場面では吹き出し、切ない場面で心揺さぶられる。
この２時間、わたしは、監督の思う壺でありました。
ヨシカが少し乗り越えてくれてよかった。
ハードルほどに高いものじゃなく、敷居をまたいだくらいだけど、でも、視野見じゃなくちゃんと向き合える人と、一歩踏み出せてよかったです。
自分の中にある「ヨシカ的な何か」は、歳を重ねて薄まり、ずいぶんと楽になったはずなのに、ほんと、人ごとじゃねーな。
