最高だった。ドキドキした。
ゆるキャラだと思って近づいたら散弾銃をぶっ放されてその後そっとハンカチを差し出してくる・・・そんな映画だったと思う。
好きなところだらけなのだけど、やっぱり一番は登場人物の圧倒的な実在感だと思う。僕は常に誰かに感情移入してしまい、時にはヨシカになって閉鎖的になったり、時には二になってヨシカの奔放っぷりにときめいたりイライラしたりと、とにかく感情の起伏が忙しかった。そして、人は誰しもヨシカであり、二でもあり、はたまた来留美であり、一でもある。そんな風に思った。どのキャラも自分の要素が少なからず入っているので、彼らがすれ違ったり衝突したりしても単純に「こっちが悪い！」と思えないのだ。映画を観ながらふとandymoriのLife is Partyという曲の「勘違いの連続が僕らの人生なら～」という一節を思い出した。
あと、これは僕の憶測なのだけど大九監督はタルコフスキーが大好きなんじゃないかと思った。映画の端々からタルコフスキーイズムを感じた。水の音の使い方や「1＋1＝1」のところとか。映画のなりは正反対と言ってもいいほど違うけど。
とにかく僕はこれ今まで観た恋愛映画の中でトップレベルで面白かったです。
