コミヤ

勝手にふるえてろのコミヤのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.3
劇場10本目今年23本目

スウィート17モンスター×ファイトクラブみたいなメッセージを感じる超好みな作品だった。妄想大好きなこじらせ女子の成長というありきたりな物語だけど全編を通して才気走った演出が光り、それがこの作品を何か特別なものにしてる。ギャグ、会話、効果音の使い方とかいちいちハイセンス。付箋紙の演出はエロ過ぎた。

そして何より松岡茉優の圧倒的な魅力に尽きる。彼女が画面にいるだけでただただ幸福感を感じられる。今までは周りに好きな女優は二階堂ふみって言ってたけど個人的に最近ブームが下火になってきたところだしこれからは松岡茉優って言うと思う。本当に演技力のある女優だし本作のヨシカというキャラはこの人じゃないと考えられないくらいにハマってた。タモリ倶楽部が大好きなところや色んな人にあだ名をつけるところ、「フ●ック!」連呼したりするなどのサブカル女子チックなキャラクターが最高に可愛い。

完全に個人的な偏見なのだけど日本のドラマはデフォルメされたキャラクターが自分の感情を全て説明台詞的に喋るから少し苦手。でも本作ではまさにその様なキャラクター達が出てくるのだけど何故か違和感を感じなかった。現実と空想が行き来するこの作品だからこそそう感じたのかも。

どうでもいいけどラスト間際の片桐はいり絡みの伏線回収は最低映画「エイプリルフールズ」と同じような事やってたので完全に余計だと思った。
コミヤ

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