最高にウザ面白かったです。
演出が邦画らしからぬ洒落っ気たっぷり。
おかげで、クソほどにウザい男女のラブコメでも、観ていて爽快でした。愛おしくすらおもう。
そして観るほうをシラケさせがちな説明台詞を、街の人がかわるがわる登場して軽快な会話でやり遂げるあのやり方。すごすぎる。
突然のミュージカル調も絶妙。
どこからどこまでがヨシカの妄想なのか。
分からないんだけど、きっと紐解きすぎるとまた彼女が爆発してしまいそう。
松岡茉優さんは絶対上手いだろうと思って観ているので、もうほんとさすがの一言。
ほんとに23歳なの?23歳の皮をかぶったベテラン女優じゃないの?
貫禄すら感じるクオリティ。
渡辺大知くんはああいう振り回される犬っぽい男子役が似合いますね。
サッと出てくる趣里ちゃんたちの存在も、華やかで。
ラストのキスシーンは、映画史に残る名キスシーンではないだろか。
美術も衣装もぜんぶタイプで、完成度の高い娯楽映画でした。
ヨシカから得るものは特にありませんが、あの子嫌いじゃないです。