Aria

勝手にふるえてろのAriaのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます


2017年の映画納めに選んだ作品。

あるある!
いるいる!
こんな面倒で痛い人達!

と思いますが決してひと事では
終わらない…

松岡茉優だから愛らしく見えますが
その行動や性格だけを見ると
とんでもなく厄介なヒロイン…

しかし、その厄介な一面は
見ていて共感する部分もあるし
誰しもが持っているのではないかと思う。


●見境がなくなる主人公
常日頃妄想をしているヨシカ
しかし妄想と現実の線引きは
きちんとしており実際の仕事や
近所づきあいでは地味に過ごしている。

主人公の心の中だけで広がっていく
理想の世界と、現実の世界が
ある事をきっかけに繋がっていく。


●イチと二
二はいるいるこういう人!という感じ

親しくない人でもいきなり
距離をつめてくる。

会話はど直球で空気を察するのが下手
しかし本人に悪気はない。



イチという人間は終始よく
分からなかった。

きっとヨシカ自身も妄想ばかりで
本当のイチを知らないから

見ている私自身もヨシカと同じく
イチという人間をあの少ない映像の中から
想像するしかない。

そしてその想像は
こうだったらいいな
きっとこうであるはずと
ヨシカの中でだけで育っていく。

これってよくあることで
知りもしないのに
血液型や見た目などの不確定な情報だけで
判断してその人の中で思い込み像が
できあがっていく。

相手とまともに対話せずに
人を判断することの無意味さが
痛く伝わった…。

いや、恋してたら
こういう妄想はありがちだけど
それは学生時代までに留ておかないと
ヨシカみたいになるよって事かな。


そしてラスト。


映画作品や小説で1番苦手なのが
タイトルをセリフで回収する演出。
特にラストシーンでタイトルを言っちゃうのは…。

作風的にどこかしらで言いそうだなぁと
構えてはいたのですがラストで
きっちり回収。

一気にチープ感が出るというか
キメてる風なこの演出はどうも
好きになれません。
これだけでベストムービーから
外したくなる程でした。