このレビューはネタバレを含みます
こじらせてる松岡茉優ってひょっとしてこの世で一番可愛いんじゃね?って程の破壊力。
それを今まさに神の視点で見れちゃう俺マジ幸せ。
アンモナイトの化石、靴、赤い付箋。出てくるアイテムがヨシカの感情と呼応して、その意味の在りようを変えていく様が素晴らしかった。上手くてこちらにもすっと入ってくる。
10年想い続けてたって、再会して自分から積極的になったって、やっぱりヨシカはイチに恋してた過去の自分の亡霊に取り憑かれてるんやなぁと思った。
名前うんぬんのシーンは確かにダメージ喰らうけどさ、共通の趣味で話が出来て盛り上がれる今の喜びがそれを上回れないなら、やっぱりこれは現在進行形の恋ではないと思う。
ショックなのは分かるけど、「遠くから見守ってる私は他のヤツと違う」みたいに、ヘタレを独りよがりな優越感で押し隠して、実際行動しなかった自分のせいやしね。
ていうか、10年間ずっと見続けてたイチの事すら自分の都合のいいごく一面でしか見れてなかったのに、殆ど会話もしてない自分の事を知ってもらってると思ってるなんておこがましいよ…。
ヨシカ自身もそれに気付くけど。切ないけどさ。
だからって、個人的には二と上手くいくともどうしても思えへんなぁ。
二は確かに過去の自分の亡霊を取り払ってはくれたけど、それは(半ば強引で身勝手な)真っ直ぐな好意に当てられた経験がヨシカには今までなかったからで、ちゃんと成仏はしてないと思う。
イチから連絡来たりしたら速攻でまた取り付くよ、亡霊。絶対。
むしろ後腐れなさそうな可愛い子とのワンナイトをほっぽってまで、中学時代自分がモデルの漫画を隠しもせず描いてたイタイ子に水持ってきてあげるイチの方が絶対付き合っても浮気しなさそう。
とかなんとかその後を考えちゃう程、面白かったぁ。見た人と色んなシーンについて語りたい。そんな映画でした。
あと来留美?はぁ?まじで無理なんですけど。あの仕打ちは悪意と優越感の他に何の感情が介在する余地があるのか?そら彼氏も仕事の相談おいそれとせんわて。
そしてあれだけの仕打ちされて、精神もズタズタやのに、空耳アワーの手ぬぐいでちょっと心揺れるヨシカ可愛いすぎ。