さとし

勝手にふるえてろのさとしのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.7
見逃していた邦画見ようパート2にして最終章。”なら前編・後編にしろよ”。というツッコミが来そうですね。

いや〜こういう映画はなかなかお目にかかれないですね。すごくヨシカの気持ちがストレートに伝わって来ますね。不器用なんですが、心は正しいところにあるみたいな・・・超上から目線ですね。

主人公のヨシカは10年間想いを寄せる”一”がいるんですが、”二”という会社の同僚と付き合っているんです。まさに両天秤ってやつです。ヨシカは果たして最終的にどちらを選び、友達の裏切り行為をどう乗り越えるのでしょうか?

主人公を演じた松岡さんは”万引き家族”のレビューでは何も書きませんでしたが、こういう役はピッタリですね。すごい女優さんなんだなと思いました。ほぼ一人で映画を背負ってる、と言ってもいいでしょうね。”万引き家族”の時に何で彼女のことをもっと書かなかったんだろうと、今は後悔しています。もう喜怒哀楽が全て出し切った感ありました。さすがです。”blank 13”を見たらどうなってしまうんでしょうね。渡辺さんをはじめとする、脇役陣も良かったです。てか片桐さんが出て来ただけで”出た〜”みたいな声が上がるのはなぜでしょうね。

監督は女性なんですね。大九監督の作品を見るのははじめてですが、本作は独特の世界観をググったらこの映画が出て来そうな勢いです。すごいです。丁寧なんですが、いろんなキャラの良し悪しも出さなきゃならないところが、きちんと描かれていて本当に良かったです。

人生はいい言葉辛いじゃない。いや悪いことだらけです。ヨシカのいう”悪いやすは強いんだ”とか”一”のいう”本人の意思に反していたらいじめだよね。といった言葉が胸に刺さりました。脚本も最高です。
5.0をあげたいところですが、いらん方向に行ったしな、ミュージカルモードに入ったしな、てかバーフバリか?と言いたくなっていました。あとあのストーカー男わけわからなかったです。意味不明でした。

W杯に入る前の最後の作品は本当に楽しめました。
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