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勝手にふるえてろのもとのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
3.8
高校時代の憧れの人「イチ」の妄想に浸るあまり恋愛を経験したことのない主人公「ヨシカ」が、ある日突然同期の「ニ」に告白され奔放される姿を描いたラブコメ作品。

過去の憧れに縛られ、ロクに恋愛経験を積めていない主人公。そんな主人公が現実で愛でているのは過去に絶滅した生物の化石のみである。そんな妄想癖をこじらせた女子が、ある日突然暑苦しい同期から告白され、突然現実に引き戻される。
優先すべきは妄想か現実か。この作品のテーマは、つまるところこの点に集約されると思う。
非常に極端な展開の作品だが、この種のテーマは結局誰しもが抱えているモノだと思う。誰だって自分の理想があるが、必ずしもそれが叶うわけではない。ほとんどは理想と現実のギャップに悩むものだと思う。

みなさんがレビューしているように、松岡茉優の演技力が素晴らしく、とても引き込まれる作品だった。
端から見たら何を考えているか分からない主人公だが、演技力がすごすぎてどことなく共感してしまった。
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