こぅ

勝手にふるえてろのこぅのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.5
芥川賞作家、錦矢りさの同名小説の映画化で、大九明子脚本、監督した【暴走ラブコメ】。

24歳OL、ヨシカ(松岡茉優)は、中学時代のイケメン同級生、イチ(北村匠海)にずっと片思いしていた。会社の同僚、二(渡辺大知)から人生初告白され舞い上がるが、乗り切れない。ヨシカはイチに会う為中学の同窓会を計画する…。

松岡茉優の【変幻自在】な演技で魅力が炸裂していた。松岡無くして本作の成功は成り立たなかっただろう。
その初主演での出し切りよう、自らハードル上げて、この先「松岡キャリア大丈夫か⁈」と心配に
なるほどだ。

大九監督はのっけから攻めてくる、仕掛けてくる。(それは後に分かる。しかもあんな形で、、、唸りましたよ監督‼︎)
その【緩急】ある脚本は秀逸だ。
石橋杏奈も良いが、オカ◯◯さん(片桐はいり)の使い方は拍手もの。

博物館から買ったアンモナイトを家に飾るヨシカみたいな【痛いこじらせ妄想女子】像がリアルかは置いといて、彼女に身に起こる現実、(松岡みたいな子が24歳まで告られなかった点は除いて。)結末にはリアリティがある。


そのクライマックスには泣かされた。
基本コメディだが、妄想を解き放ち現実を見るという成長、締めるところはしっかり締めてきた。

現実こそリアル。
スケールは違えどテーマだけは日本の【レディ・
プレイヤー1】だ⁈。

大九明子監督の、松岡茉優の、日本の、【痛快ラブコメ代表作の誕生】と断言。
こぅ

こぅ