よーじろー

勝手にふるえてろのよーじろーのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


話題を呼んだ1作。

「勝手にふるえてろ」という絶妙で好奇心そそられるワード、松岡茉優主演でミュージカル風の宣伝に惹かれ、鑑賞しました。


この映画の魅力は2つあるなと私的に感じました。

①どこか傍で観ていたい超個性的キャラへの好感

ヨシカはこじらせ系女子。

本編冒頭、金髪の店員を見つめながら

「手の届かないモノばっかり欲しがって、、本能のまま生きるなんて野蛮。野蛮で承服しかねます。
、、だけどもやっぱりイチが好き。」

と投げかける。そう、彼女にとって
本能のままに生きる=理想像のイチに恋心を抱くこと=野蛮だと自覚している

なのだ。

誰でもクラスの人気者や廊下ですれ違う隣のクラスのカレ、部活動の憧れの先輩など、誰にでも気になる存在はいたと思う。

そんな、どこか縁遠い「理想のカレ」を10年以上思い続けるヨシカのピュアさ(時にそれは恐怖となりえる)に人は好感がもてるのではないかなーと思った。

イチに会いたくて、同級生になりすまして同窓会を開催したり、二に最後会う時に胸元に赤い付箋をつけていたりと、1つ1つの行動に「純粋さ」を感じる。


個人的にヨシカの好きだったシーンは

・クルミに飲み会に誘われた際に
「金曜だよ!?タモリ倶楽部あるじゃんよ??」

・アンモナイトの宅配便をヨシカからヨシカ宛に送っていること。また、宅配便屋さんがいなくなった途端に子供のような表情になること。笑

・ファックファックと連呼すること笑


もう1つの個人的な魅力を挙げさせてもらう

② 〝ん、どゆこと??〟と視聴者に解釈を委ねたり、思考させる作り


自分の頭が悪いだけなのかもしれないが、映画を観ていて「このセリフどういうこと? 何の意図があったの?」とか頭がフリーズした場面が多々ある。


例えば、イチの反省文を読む先生に対するシーン。
100回僕は遅刻しませんと書かせている中に、1つの僕は遅刻しますと書いてある。そんな小さな反骨心を愛くるしく笑う先生に対して、ヨシカは
「先生、それ、自分の手柄みたいにしないで」と言う。

そのイチの小さな反抗を促したのはヨシカ本人だから、自分化したいのはわかる。ただ、「手柄」って何だろう。

先生がイチくんと共通の話題を持ってることへの嫉妬とか?先生が自分がこの可愛げのある反抗に気づいたんだっていうことへの、水差し?


また、二がヨシカの自宅にやって来た最後のシーン。
突如、「俺との子供作ろうぜーー、」
と叫ぶ。
そこ、子供なんだと思った笑
2人は別れてるはずだから「より戻そうとか」「やっぱり好きなんだ」とは叫ばなかった。どういう意図があったのだろう、僕は頭が悪いから、分からない。



誰か教えて!!!!笑
よーじろー

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