24歳のOLヨシカは10年間想い続ける男の子がいた。久々に再開するのだが、ヨシカの心を打ち砕く出来事が起きる。まずキャラが良く、松岡茉優がつとめるヨシカは感情が全て表に出る。喜怒哀楽が表れる彼女に魅了される。また何気無い会話が面白く、同僚との会話がお気に入りで正に「ありそう」が映し出される。
転換点は想い人の中に自分が見えなかった事が判明した瞬間だろう。前半でヨシカが話してた粗方の人との会話は妄想であった事が判明する。ヨシカの深層心理が前面に出ていたから、そのコミカルな会話劇は興味深く感じたのかもしれない。
この作品はヨシカが成長する物語だ。人付き合いが苦手な彼女は可愛くみえて、どこか応援したくなる。これは同僚の霧島くんにも同じことはいえる（始めの印象が悪すぎるが）。多くの演出の工夫もあり、ダレること無く見れた。とにかく松岡茉優には感服させられる。淡い恋愛心をくすぐられるような良作である。
✔️雑感
今作が突き刺さる人範囲は広いように思える。どことなく初恋の幻影を追いかける者、自分の本音を顕示したい者、少なからずどちらかに当てはまるだろう。
