このレビューはネタバレを含みます
七転八倒する松岡茉優の一人演技(芝居ではない)が最高に、「何処かにいるワタシ」であった。素晴らしい。
女性の話だけど男性でも共感できる片隅の話。
只、共感が過ぎると途中で明かされる仕掛けに早くから気付いてしまうのだ。侘びしい。
大切なものは意外と近くにあるけど、近過ぎてよく目に入らない。
よく見えないからアナタの傷にも気付かないし、自分だけが傷だらけにおもえてしまう。
アナタはワタシではないことに、ワタシはアナタではないことに安心してしまう。
本当はアナタはワタシで、ワタシはアナタなのかもしれないのに。