勝手にふるえてろの作品情報・感想・評価 - 1166ページ目

勝手にふるえてろ2017年製作の映画)

上映日:2017年12月23日

製作国:

上映時間:117分

3.8

あらすじ

「勝手にふるえてろ」に投稿された感想・評価

葵

葵の感想・評価

4.4
試写会にて鑑賞しました。

松岡茉優さん演じるヨシカが、脳内の彼と現実の彼との間で葛藤するお話です。
松岡さんの挙動不審だけどなんか気になってしまう女子の魅力が爆発しています!

好きな人の言動を何度も頭のなかで再生して浸ってしまうときの恍惚感とか、自分から話しかける自信はないのに周りに群がる子たちを見下しちゃう感じとか、
こじらせた経験のある女性が見たら刺さるものがありそうです。。
松岡さんの「ラブコメというよりゾンビ映画のようなもの」という表現は言い得て妙と思います。

<上映後トークショーにて>
・この映画は「足し算」で作られたとのこと。劇中にて水中のような音響効果が多々ありますが、あれは「自分の居場所にこもっている表現(=陸で暮らす人間とは一線を画すアンモナイトのような状態)だったのか!」とか、一回目の鑑賞では気付けなかったかなり細かい小ネタなども仕込まれているとのことで、もう一度観たくなってしまいました。

・監督の好みやキャストの特徴がそのまま役に反映されて、一つの作品の中に溶け込んでいるというお話。
どの映画もそのような局面はあるかと思いますが、個性と個性が重なってその作品だけの色になる、複数人の創作活動っていいな。。と改めて思います。
二の渡辺大知さんは卓球を続けられていたそうで、作中の卓球シーンやあの絶妙な猫背っぷりはそこからイメージを得ているみたいです。

・あえて耳障りの悪い、何かひっかかる表現を選んでいるそうです。
本作で重要となるヨシカの歌唱シーンですが、聞き流せるような心地良い歌にならないようボイトレは止められたそうです。おかげで頭の中に引っかかりまくりで、ふとした瞬間に脳内で流れてきます。
イチのともすれば甘く優しく聞こえる台詞も、残酷さが残るテイクに撮り直したとのこと。

今後も大九明子監督の作品チェックしようと思います。
まな

まなの感想・評価

4.8
2017.12.4
Filmarks試写会
神楽座

ストーリーもキャストもセリフもテンポも全部素敵でした。
松岡茉優さん演じるヨシカにとても惹き込まれました。最初はあんなにいらっとしてた二も、何だか愛おしくなって最後のシーンもお気に入りです。
観終わってすぐに本を買って読みました。
公開されたらまたすぐに見たいと思っています。それだけとても気に入った大好きな作品です!
試写会にて鑑賞しました。

他の方のレビューにもあるように、ただのラブコメではないです!
良い意味でもっと個性的で独特な面白い映画で、とっても面白くてあっという間の2時間でした。
松岡さんの演技もヨシカに入り込んでいて観ていて飽きなかったです。
渡辺さんも本当に適役でした!うっとうしさがかわいかったです。

演出、配役、音楽、もうすべてが大好きな作品になりました!!次はDVDで家で感情を隠すことなく観ます。

震える水面は美しい。
滝のように溢れ出る感情が揺らす。
匿名のダイバーが陸に上がる時、火の粉が見えた。


本作は、擬似三角関係を描いたラブコメである。
しかし、単純なラブコメだと舐めてはいけない。
誰の何にでも当てはまる、理想と現実の物語が描かれる。

松岡茉優演じる主人公良香は、24歳の今まで彼氏がいないOLだ。
その理由は、中学校の頃、一方的に恋をした男性、「イチ」こと一宮(北村匠海)のことが忘れられないことにある。
彼女は、日々、想い出の中の「イチ」を脳内に召喚することで、生活を彩っている。
そんなある日、彼女に好意を寄せてくる男性が現れる。
会社の同期、営業課の「ニ」(渡辺大知)だ。
初めての告白に興奮を覚える良香だが、自分を全面に出す「ニ」を受け入れられない。
そこで、良香は10年来の想いを解き放つため、同級生の名を借り、中学生の同窓会を開催することで、「イチ」と再会することを決意する。
脳内の理想の恋人と、残念な現実の恋人、歪な三角関係が始まる。

原作は、芥川賞作家綿矢りさの同名小説である。
インタビュー等でも見られるように、原作を削るというよりかは足す形で、原作を忠実に再現しつつも、新たな発見が得られる作品となっている。
その意味で、原作ファンも、読んでから見るのタイプの人も楽しめる作品となっていることは間違いない。
特に、良香を取り巻く多くの人々を登場させたことは、原作の一部を良い形で拡大解釈し、映画全体を、演出的にも精神的にも、良い方向に導いていた。
この点だけでも、映像化の商業的意味を乗り越え、映画として表現する意味を感じることができた。

本作は、前述のあらすじから分かるように、「こじらせ」女の恋愛模様が描かれている。
日本の鬱病患者増加と比例するように増えた「こじらせ」作品に、食傷気味の人は少なからずいるかもしれない。
しかし、本作はそんな「こじらせ」女子必見! という寒いだけの作品に終始するものではないことを強調しておきたい。
自意識過剰な良香は、確かに「こじらせ」女子で痛々しいのだが、それでいて愛おしいのである。
それは、彼女の理想の世界には、愛があるからである。
それがどんなものかは、ここには記述しないが、きっと誰もが共感する大切な感情だ。
このことに観客が自覚的になる場面で、試写室からは、いくつものすすり泣きが聞こえてきた。
本作は女性の映画であるように思いがちだが、こうした意味から、すべてのあなたの物語となりうるのであり、実際、男性の私も大切な作品として心に刻むことができた。


SNSにすら発信できない理想がある人に、深く届く映画であろう。
momonga

momongaの感想・評価

3.5
フィルマークスさん主催試写会に参加させて頂きました。
東京国際映画祭で観客賞を受賞したとしり鑑賞を楽しみにしていました。

主人公のよしか、お一人女子は共感しまくりではないのかな。一人東京で頑張っている自分、誰も褒めてはくれないしこんなに沢山の人間がいる東京なのに私は狭い世界で生きてる様な感覚。そんなよしかの人となりとを松岡さんが存分に演じてくれている。
よしかに関わる人たちも一癖有りそう、だから映像を観ている者は飽きることなく引き込まれて行く。女子は一人で鑑賞を!
cano

canoの感想・評価

3.9
パッケージや予告からは想像つかない、序盤はその強烈な世界観に入り込めなかった。
気づくとびっくりするほど主人公の気持ちに自分が寄せられる、すごい映画。すごい松岡茉優。すごい監督。すごい綿矢りさ。
終始なんだこれ状態で興奮しとりました。気持ち、ぜんぶ持ってかれました。イチ、だいすき。くるみ、まつげ長い。二、うざい。…

独り喜劇役者みたいな松岡茉優がやっぱり最高で、ヨシカの世界観を完璧に作り込んでる演出と、主人公と同じ感情にさせてくる脚本に胸を掴まれ、まだまだ泣けそう。
若者や特に女性は、感情移入しちゃうのではないでしょうか。
クリスマスイブイブ公開に相応しい、ラブストーリーです。

フィルマの試写会だったのですが、監督がお話しされていたように、普段大切にされている「人を笑わせること、泣かせること」を、息つく間もなく激しくぶつけられて、まさに、ふるえた。
ヨシカのこと、ちゃんと分かりました。ヨシカがどういう人だっていうのは、監督の狙い通り、映画2時間みてやっと理解できます。


そしてめきめき可愛くなってく松岡茉優ちゃんの、痛々しかったり色んな表情が見れるので(むしろ私は松岡茉優のこういうのが見たかった…!)、ファンにも嬉しい作品だと思います。
e

eの感想・評価

3.9
松岡茉優さんのエネルギー溢れる喜怒哀楽の表情が何より美しく、随時脇を固める俳優さん達のキャラクターに惹きつけられる2時間でした。

クスッと笑う次の瞬間にはふと涙が流れ、またすぐ笑ってしまうシーンなど感情移入せざるを得ないセリフや演技も楽しかったです。

真正面に現実と向き合うことがキツくなったときにヨシカと共にゆっくり考え元気をもらいにこの映画を観たいです。
ちょす

ちょすの感想・評価

4.4
松岡茉優ちゃんの表情や動きがとってもリアルで、観ているこちら側も同じ感情を持って観ることができました。
うざっ!と思ったりきゅんっ!てなったり、あーわかるわかる!それなー!と思いながらあっという間に終わっていったような気がします。

二を演じる渡辺大知くんもほんとナイスキャラで一生懸命でずっと応援していました(笑)ちょうど心地よいウザさが最後まで薄まることなく、どストレートな言葉1つひとつに胸打たれました!
イチを演じる北村匠海くんはあの優しい声から出てくる冷たい言葉にぐさっと心を刺され、さすが役者だなあと思いました。とにかくかっこいい!

ところどころに出てくる小ネタにいちいち笑ってしまいました(笑)ヨシカの発するシュールな一言や表情、ヨシカの周りの人物も面白い人ばかりでした(笑)

撮影秘話なども聞けて、とても嬉しかったです!
zuzu

zuzuの感想・評価

4.0
試写会でみました。キャスティングが絶妙!主人公のセリフが小気味良くてぐいぐい引き込まれました。劇伴も美術も作品の世界観に合ってて色調が美しいのが印象的。
松岡茉優のチャーミングさを楽しみ、笑いながら、「自分もこのままじゃいけないな」と思わされるストーリーでした。
恋愛に限らず、綺麗な理想を脳内再生しながら、ハードルの高い現実を煩わしく感じることはある。それでいいのか、現実の人生をどうしよう、という悩みを、「昔の同級生」と「いま目の前にいる男」の間で揺れる女の子の恋愛模様を通じて、一緒に悩んで、ヒントをくれる映画でした。